次期衆院選「公明選挙区」への擁立で一致、兵庫維新

「公明選挙区」への候補者擁立に言及する「兵庫維新の会」の片山大介代表=28日午後、神戸市中央区(木津悠介撮影)
「公明選挙区」への候補者擁立に言及する「兵庫維新の会」の片山大介代表=28日午後、神戸市中央区(木津悠介撮影)

日本維新の会の兵庫県の地方組織「兵庫維新の会」は28日、次期衆院選に向けた会議を開いた。公明党の現職がいる兵庫県内の2つの選挙区(兵庫2区、8区)への候補者擁立をめぐり議論を交わし、出席した地元市議や県議ら全員が独自候補を擁立する意向で一致した。馬場伸幸代表に伝え、最終判断を待つ。

維新はこれまで、看板政策「大阪都構想」への協力を得るために、大阪と兵庫の衆院6選挙区で候補者の擁立を見送ってきた。しかし、都構想が2度の住民投票で否決される一方、先月の統一地方選で地域政党「大阪維新の会」が大阪府・大阪市両議会で過半数を確保。仮に3度目の住民投票を目指す場合にも公明の協力が必要でなくなり、維新側では主戦論が強まっている。馬場代表も公明との関係を「一度リセットする」と明言している。

兵庫維新の会代表の片山大介参院議員はこの日の会議後、記者団の取材に「今まで選択肢がなかった分、維新に期待する声もあると思う。候補を出すことで潜在的な票が掘り起こせるので、2区、8区ともに小選挙区で勝てる勝算はある」と述べた。

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