中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」が28日、商業運航を始めた。中国東方航空が運航する初回の便が、約2時間かけて上海から北京まで飛行した。今後は中国国内の他の路線に順次投入される見通しで、米ボーイングと欧州エアバスが主流の航空機市場に挑む。
29日からは上海と四川省・成都を結ぶ路線にも就航する。
初回便は28日午前10時半過ぎ、上海虹橋国際空港を離陸した。国営中央テレビによると、旅客は130人余りだった。
着陸した北京首都国際空港で取材に応じた乗客の北京市の会社員、張克銘さん(30)は「とても安定した飛行で快適だった。今後も乗りたい」と笑顔を見せた。
東方航空はC919を製造する国有企業、中国商用飛行機(上海市)に計5機を発注している。(共同)