「風間公親-教場0-」フジテレビ系 月曜午後9時
警察学校を舞台に、木村拓哉が冷徹な隻眼の教官・風間公親を演じた「教場」シリーズ。2回のスペシャルドラマを経て、新シリーズが連続ドラマとして放送中だ。警察学校に赴任する以前、刑事指導官として新人刑事を導く風間を描く。
第7話(22日放送)から登場した新人刑事、鐘羅路子を演じる。スペシャルドラマでは、過酷な訓練や厳しい上下関係が描かれたが、「テレビ画面からも伝わってくる緊張感があったので、私で務まるのかなっていう心配がありました」。
刑事役は初挑戦。ふんわりしたロングヘアが印象的だったが、役作りのために20センチ以上カット。スーツに身を包み、事件現場に臨場する。「今まで見たことのない自分が見れました。髪を切ってびしっとしたパンツスーツを着るとかっこいいなって思いました」と笑う。
赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海が演じた新人刑事は、風間に対して遠慮がちだったが、路子は堂々と振る舞う。「ほかの新人刑事とは違う。思ったままに言葉が出ちゃう、自由に突き進んでいく感じです」
男女の機微に敏感な路子は、現場での聞き取りがうまい。一方で、プライベートでは交際相手との間に問題を抱えている。「新人刑事なのでまじめに仕事していくのかなと思ったら、問題児じゃないけれどいろいろ抱えている。ある意味、ちょっと女の子らしいところがある」
監督との打ち合わせで提案されたのが「帰国子女のようなイメージ」だ。「フレンドリーでなんでも口に出してしまう子、というのがありました。帰国子女の友達がいるので会って研究しました」
木村とは、ドラマでは初共演。「緊張感も常にありましたし、私の出演回はサングラスをかけてらっしゃるのでどこを見られているかわからなくてドキッとする感じはありました」。木村の姿勢に学ぶところも多かったという。「ちょっとしたセットチェンジの時間でもいろんなスタッフの方に声をかけたり、自ら手伝ったりしていて、すごく勉強になります。人としてかっこいい生き方に憧れました」
令和2年に乃木坂46を卒業した後は、モデル、俳優、ユーチューブと活動の場を広げてきた。「俳優業は、自分が知らない自分に出会えるのも魅力。職業系の作品が多いので、普通の女の子とか、コメディーにも挑戦できたらいいな」
(油原聡子)
<しらいし・まい>平成4年生まれ。群馬県出身。23年、乃木坂46の1期生として活動を開始し、〝絶対的エース〟として人気に。令和2年に乃木坂46を卒業。女優やモデルとして活動し、映画「スマホを落としただけなのに 囚(とら)われの殺人鬼」、ドラマ「テッパチ!」(フジテレビ)などに出演。