「不肖・宮嶋」で知られる報道写真家、宮嶋茂樹さんの写真展「ウクライナの真実」が6月2日から6日まで、兵庫県の神戸市立こうべまちづくり会館で開催される。4日午後3時からはトークショーもある。
昨年2月のロシア軍によるウクライナへの侵攻後、宮嶋さんはその翌月からこれまで4度にわたり現地を取材した。今回は、撮影した写真のうち26点を厳選して展示する。宮嶋さんは、「ウクライナから遠く離れた日本でも、この悲劇をわがこととして考えてもらいたく、そこで何が起きているか、なぜ人々が殺されなければならないのか、写真を通して問いかけていく」と語る。
展示の中には、ロシア軍の侵攻で廃虚と化したビル、地下鉄駅の避難民、路上に突き刺さった砲弾、焼け焦げたロシア軍の戦車などの写真があり、「新聞やテレビ報道では見れないようなショッキングな場面も含まれているが、町や村が戦場になった現実に目をそむけず向きあってほしい」と話す。
宮嶋さんは「とくに恐ろしかったのは、かつてロバート・キャパの命も奪った地雷。取材を続けていく上で、60歳を過ぎて重い防弾チョッキを着用しながらの撮影は過酷すぎる」と振りかえった。
<会場> 神戸市立こうべまちづくり会館 地下1階ギャラリー(神戸市中央区元町通4-2-14)
<会期> 6月2日(金)~6月6日(火)午前10時~午後6時(※最終日は午後3時まで)
<トークショー>6月4日(日)午後3時〜、入場無料。要予約、申し込みは「神戸ウクライナ写真展 トークショー申し込みフォーム」 https://forms.gle/yQFtQ9g3xz14jYREA から。