首相、拉致問題解決に「全力で果断に取り組む」

「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」であいさつする岸田文雄首相=27日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)
「全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会」であいさつする岸田文雄首相=27日午後、東京都千代田区(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相は27日、北朝鮮による拉致被害者家族会などが東京都内で開いた国民大集会に出席し、「全ての拉致被害者の1日も早い帰国を実現すべく、全力で果断に取り組む」と述べた。解決に向けた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談については「早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と意欲を示した。

今月開催された先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)についても触れ、「拉致問題の即時解決に向け、各首脳から改めて全面的な支持を得た」と述べ、国際社会への働きかけ行う姿勢も強調した。

拉致被害者や家族の高齢化が進む中、平成14年の5人の帰国以降、拉致被害者の帰国を実現できていない現状について「痛恨の極みであり、政府として重く受け止めている。時間的制約のある拉致問題は、ひとときもゆるがせにできない問題だ」と述べた。

会員限定記事会員サービス詳細