ロシアのガルージン外務次官はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)への加盟を断念し、東部・南部4州など住民投票を経てロシアが併合を宣言した地域を露領と認めることが和平の条件だと述べた。27日にタス通信が報じたインタビューで表明した。
ガルージン氏は、ウクライナ東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の露系住民保護やロシアへの軍事的脅威除去など、軍事作戦の目標は変わっていないと指摘。和平に応じる条件としてウクライナ側の軍事行動停止や、欧米が武器供与をやめることなども挙げた。
今月3日にモスクワ中心部のクレムリン(露大統領府)に行われた無人機(ドローン)攻撃についてはゼレンスキー政権が欧米との合意なしに行ったとの見方を示し、中国は「事実上、クレムリンへのテロ行為を非難している」と述べた。(共同)