現在システムメンテナンス中です

会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。

2月27日(日)午前5時頃まで

サービス再開時間が前後する場合があります。

→詳細へ

産経抄

5月27日

大石内蔵助(くらのすけ)が率いる赤穂浪士47人が吉良邸に討ち入りし、主君のあだ討ちを果たす忠臣蔵を知らない人はめったにいまい。長年にわたり好まれてきた理由は、わが身を犠牲にして義に殉じ、目的を達する姿が日本人の美意識に一致するためか。

▼「いつ見ても泣かされるねえ」。小泉純一郎元首相は在任時の平成16年8月、歌舞伎の元禄忠臣蔵を鑑賞して語った。12月14日の討ち入りの日には四十七士の墓所がある泉岳寺を訪れて述べた。「苦難を乗り越えて本懐を遂げるのは、なかなかできない」。郵政民営化を目指す自身を、大石に重ねてみせたのである。

▼ただ、忠臣蔵の評価は分かれる。白石一郎さんの時代小説『十時半睡(とときはんすい)』シリーズでは、主人公の福岡藩江戸総目付、半睡が言う。「天下に対しては忠義とは申せまい」。半睡は理由として、討ち入りをきっかけに各藩で下火になっていたあだ討ちが復活し、お家断絶や切腹が相次いだことを挙げる。

ランキング

  1. 【産経抄】5月30日無料プラン記事

  2. 【主張】北朝鮮と拉致 まず軍事的挑発をやめよ

  3. 【正論】少子化の厳しい現実を共有せよ 日本財団会長・笹川陽平無料プラン記事

  4. 【主張】カンヌ同時受賞 日本を盛り上げる快挙だ

  5. 【一筆多論】顧みられぬ病の薬を求めて 佐藤好美

  6. 【政界 十六夜】不評の「長男起用」が意味するもの 石井聡有料プラン記事

  7. 【ソウルからヨボセヨ】さすがデモ大国だ!

  8. 【令和社会学】コロナ禍後 「触覚なき」社会実験の結果は有料プラン記事

  9. 【主張】入管法改正案 長期収容の是正を確実に

  10. 【主張】かかりつけ医 機能発揮できる制度化を