西村康稔経済産業相は26日、米中西部ミシガン州デトロイトでレモンド米商務長官と会談し、次世代半導体開発に向けた行程表を策定することで一致した。両国の研究組織間の協力を促進する。共同声明では、バイオ技術や人工知能(AI)、量子技術での協力強化なども盛り込んだ。
西村氏は記者会見で「今後の技術開発など、日米協力を飛躍的に加速させたい」と話した。
行程表は、産業技術総合研究所や東京大などが昨年設立した「技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC)」と、米国が近く発足する「国立半導体技術センター(NSTC)」との連携を盛り込むことを想定している。技術進歩の速い半導体分野で、日米が共同で技術開発や人材育成を進める狙いがある。
バイオでは創薬のスタートアップ(新興企業)間の連携を促進する。量子コンピューターの産業利用を促すための協力強化でも合意した。(共同)