女子高校生がキャンプを楽しむ人気アニメ「ゆるキャン△」の舞台となった山梨県身延町で、アニメの世界観を楽しむイベント「本栖高校文化祭」が27日に開催され、多くのファンでにぎわった。
ゆるキャン△は、主人公らが山梨県内や富士山の近くの各地でキャンプするストーリー。キャンプした場所や買い物したであろう店などのスポットをファンが「聖地巡礼」として訪れることでも知られている。
今回のイベントは主人公が通う本栖高校のモデルになっている旧・下部中学校で行われた。ファンからは「聖地の中の聖地」とされ、普段は敷地外から聖地巡礼にとどまっていたが、今回は特別に校内に入場して、アニメにも登場する部室や調理室なども見学できることから、ファンらの行列ができていた。校庭では実際にキャンプもできる。
また、地元の魅力をPRする身延町特産の「あけぼの大豆」を使った料理のキッチンカーや、キャラクターの人形なども展示されていた。
静岡県袋井市から来た家族連れは「ゆるキャン△にはまって、実際にキャンプをするようになっていたので、聖地に来ることができてよかった」と喜ぶ。また、台湾からのツアー客約30人もイベントを楽しんでいたという。
主催者である地元住民などでつくる「五条ケ丘活性化推進協議会」の小林真会長は、「今年が2回目だが、昨年より参加者は倍ぐらいに多い。毎年恒例のイベントとして定着させたい」と話す。イベントは28日も行われる。