業務用厨房機器大手ホシザキ(愛知県豊明市)と酷似した企業名やマークを使って製氷機を販売し、中国の商標法や反不正競争法に違反したとして、江蘇省南通市当局が市内の中国企業に約11万5000元(約230万円)の罰金を科したことが27日、関係者への取材で分かった。
日本企業の訴えに応じ、知的財産権侵害への対応強化をアピールした形。
処罰されたのは2020年に設立した「星崎冷熱科技(南通)有限公司」。1998年に中国に進出したホシザキとは無関係だ。南通市海門区市場監督管理局が出した今年2月8日付の行政処罰決定書は、企業名が似ていることについて「ホシザキと混同させる目的」と認定した。
冷熱科技はホシザキが中国で商標登録した「HOSHIZAKI」と似た「HOSYINGKI」のロゴやペンギンの絵柄を、別会社を通じて商標登録。正当に登録したことを示す「Rマーク」も付けていた。(共同)