香港民主派、公民党が解散 国安法締め付けで打撃

香港の民主派政党、公民党は27日に総会を開き、党を解散することを決めた。近く正式に解党手続きを始める。香港メディアなどが伝えた。2020年に香港国家安全維持法(国安法)が施行されて以降、香港当局が民主派への締め付けを強化し、党勢が弱まっていた。

同党を巡っては、多くの党員が海外に脱出したほか、香港立法会(議会)選挙に向けて民主派が実施した予備選に絡み、幹部らが国安法違反で起訴されるなど打撃を受けていた。

同党の梁家傑主席は「(結党から)16年で最高峰に達することはできなかったが、公民党は歩むべき道を歩んできた。民主派政党としての終点に行き着いた」と述べた。

公民党は比較的穏健な民主派政党として知られてきた。民主派政党としては、他に民主党があるが、立法会は中間派の議員1人を除いて親中派でほぼ独占されている。(共同)

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