人工知能(AI)の活用や課題について閣僚や有識者らで議論する「AI戦略会議」は26日、AIのさまざまなリスクとともに、国内でAIの研究開発を促す必要性も強調した。経済安全保障上、自国でAIを開発する重要性を訴える声は自民党関係者からも聞かれるが、米オープンAIなど先行企業に追いつくのは極めて困難だ。オープンAIの対話型AI「チャットGPT」の活用法で独自色を模索するという現実路線を追求することも選択肢の一つになる。
「研究、開発を国内に醸成することが重要」
AI戦略会議は26日の論点整理案で、国内のAI開発の重要性をこう指摘した。今後、政府は経済財政運営の指針「骨太の方針」にAI開発促進のための具体的な政策を盛り込み、チャットGPTに代表される、自然な文章などを自動でつくる「生成AI」の中核となるAI「大規模言語モデル」の国産開発を本格的に後押しする。