米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は25日、ロシアによるウクライナ侵略に関し、ロシアは当初、首都キーウ(キエフ)を含むウクライナ領土の占領とゼレンスキー政権の打倒を目指したが失敗したため、現在は、露軍の目標を東部ドネツク、ルガンスク両州の制圧に下方修正したとの認識を明らかにした。ミリー氏はその上で「軍事的見地から目標は達成不可能だ」と述べた。
ミリー氏は、同日開かれたウクライナ支援国によるオンライン会合後の記者会見で、ウクライナには数十万人規模の露軍部隊が展開しており、ウクライナは軍事的手段で領土を奪還できるものの、戦闘は長期化すると指摘した。
会合では、スペインがドイツ製主力戦車のレオパルト2をウクライナに4両追加供与すると発表した。
一方、ベラルーシのルカシェンコ大統領は25日、同国にロシアの核兵器が配備されることが決定されたことに関し「既に核弾頭の移送が始まった」と述べた。プーチン露大統領が関連法令に署名したことを伝達されたとしている。タス通信が伝えた。ルカシェンコ氏は「配備場所と数も合意済みだ」と語ったが、詳細は明かさないとした。