松野博一官房長官は25日午前の記者会見で、岸田文雄首相の長男で首相秘書官の翔太郎氏が首相公邸内で親族と記念写真を撮るなど不適切な行動をしたとの週刊誌報道を受け、首相が翔太郎氏に厳重注意したと明らかにした。松野氏は「報道にあるような行為は適切さを欠くと認識している。今後このようなことがないよう、適切な使用、管理を徹底していく」と述べた。
翔太郎氏については「一層の緊張感を持って職務に当たっていくと承知している」と述べ、更迭などは否定した。
松野氏は、報道は年末に親族が公邸を訪れたときのものだと説明。首相も私的な居住スペースでの会食に一部参加し、あいさつしたという。
週刊文春の報道によると、翔太郎氏は昨年12月、赤じゅうたんが敷かれた公邸内の階段で、親族ら約10人とともに記念撮影を行った。この場所は、昨年8月の内閣改造の際に新閣僚の撮影が行われた。