セブン&アイ・ホールディングスが25日開いた株主総会では、井阪隆一社長の続投が決まった。国内小売業で初めて年間売上高が10兆円を超えた好業績を背景に、強みとなる「食」分野での相乗効果を狙い主力のコンビニ事業とスーパー事業を両立する経営方針が株主の信任を得られた形だ。ただ、対立した米投資会社は今後も株式保有を続ける考えを示しており、事業の「選択と集中」を求める外部圧力は当面残りそうだ。
「当社の成長戦略をご支持いただいたことをうれしく思う。今後も株主のご意見にしっかりと耳を傾ける」
セブン&アイは総会後の声明で、井阪氏らの続投承認に対して謝意を示した。