36人が死亡した令和元年の京都アニメーション放火殺人事件で、同社や遺族が、京都市伏見区の現場跡地に検討中の慰霊碑とは別に、事件を伝える碑の建設を検討していることが24日、関係者への取材で分かった。本社がある京都府宇治市内の公園などを候補とし、事件発生から5年となる来年7月までの設置完了を目指す。
関係者によると、建設は同社や遺族などでつくる団体が進める。事件と犠牲者の存在、世界中から寄せられた支援への感謝を長く記憶にとどめる象徴と位置付ける方針。
具体的な場所は今後調整するが、開かれた場所で維持管理がされる宇治市内の公園が望ましいとしている。
現場となった「第1スタジオ」が解体された跡地でも慰霊碑の建設を検討しており、事業用地としての整備に合わせて将来的な設置を目指す。原則非公開とするが、遺族ら関係者には個別対応する想定という。