雇調金3億円超を不正受給 福岡のクリーニング会社

西日本を中心にクリーニング店を展開する「きょくとう」(福岡市)は24日までに、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金の不正受給があり、福岡労働局から約3億8779万円の返還通知を受けたと発表した。違約金などを含め約4億8430万円を納付する。

きょくとうによると、雇調金担当の幹部(退職)が令和2年4月~昨年9月、休業や時短勤務をしていない従業員の分も含めて申請していた。同年12月、全国的に受給先を調べていた労働局側から不正受給の疑いを指摘され、社内調査で発覚した。

同社は「再発防止を確実に実行し、取り組んでいく」とコメント。月額報酬に関し、会長兼社長を30%、専務を20%、それぞれ2カ月減額すると決めた。 きょくとうは、東証スタンダード上場。同社によると、今年2月時点の従業員数は約860人で、九州や中国地方などの10都府県に約450店舗を展開している。

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