地域政党「大阪維新の会」の笹川理(おさむ)大阪府議(41)が同じ維新の宮脇希大阪市議(36)にパワハラしたなどと報じられた問題で、宮脇氏は23日、大阪市役所で記者団の取材に応じた。報道内容は「基本的には事実」と述べ、笹川氏から性的関係を求められたとの認識があることを認めた。
18日発売の週刊文春報道を受け、笹川氏が維新の府議団代表を22日付で辞任したことについては「コメントする立場にない」と述べた。
文春によると、笹川氏は平成27年ごろ、宮脇氏の事務所前で夜中に車を止めて帰りを待ったり、ほかの男性議員と2人で帰宅した宮脇氏にLINE(ライン)で「ふざけんなや」といったメッセージを送信したりした。
また文春オンラインは23日、笹川氏が宮脇氏に「愛している」というメッセージや、性的な関係を強要するようなラインを送っていたことについて新たに報じた。
この日取材に応じた宮脇氏は、一連の笹川氏の言動について「うれしいものではない。(政治)活動をする上で非常にやりづらかった」と説明。当時、1期目だったことを踏まえ、宮脇氏は「トラブルを表に出して事を大きくしたくないとの思いがあった」と振り返った。ただ、さらに被害が続いた場合には、対処するよう求める趣旨の内容を党の責任者に伝えていたという。
維新の横山英幸幹事長(大阪市長)もこの日、記者団の取材に応じた。すでに笹川氏には口頭で厳重注意したことを明らかにした上で、「適正な処分をしたと判断している。再発防止に努める」と述べた。「この事案はこれで終わりというつもりはない」とも話し、双方からの聞き取り調査を今後も続ける意向を示した。