韓国護衛艦「天安」が就役 沈没13年、黄海防衛の象徴

新型護衛艦「天安」(韓国海軍提供・聯合=共同)
新型護衛艦「天安」(韓国海軍提供・聯合=共同)

韓国海軍は23日までに、2010年3月に朝鮮半島西方の黄海で沈没し46人が死亡した哨戒艦の名を冠した新型護衛艦「天安」を就役させた。韓国政府は沈没を北朝鮮の魚雷攻撃による事件と断定しており、新たな護衛艦は周辺海域防衛の象徴として、年内に実戦配備される。

護衛艦は20年6月に建造を始め、21年3月に当時の文在寅大統領が天安と命名した。全長122メートル、排水量2800トン、最高速度30ノット(時速約55キロ)で、潜水艦の探知能力を強化。哨戒艦沈没で犠牲になった兵士の遺族の寄付などを財源に造られ、沈没の日付から命名した「3・26機関銃」も配備されている。

韓国・鎮海で行われた新型護衛艦「天安」の就役式=19日(韓国海軍提供・聯合=共同)
韓国・鎮海で行われた新型護衛艦「天安」の就役式=19日(韓国海軍提供・聯合=共同)

今月19日、南部・鎮海の海軍施設で行われた就役式には遺族らも出席し、当時の乗組員で新型艦にも乗務する兵士は「一日も早く戦闘準備態勢を整えられるよう最善を尽くす」と述べた。(共同)

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