ウクライナのゼレンスキー大統領は21日夜、広島市内で記者会見し、ロシアによる軍事侵略を非難した上で、荒廃した自国の力強い再建を図ることへの強い決意を示した。
「戦争で多くの人が命を失った。ロシアによる破滅的で愚かな戦争に対処しなければ、世界が廃墟になってしまう。ここで勇敢に出ていかなければ、ロシアによる大量虐殺(ジェノサイド)は成功したかもしれない」と指摘した。
その上で、同日、戦争の惨禍を伝える広島市の平和記念資料館(原爆資料館)を訪れたことを踏まえ、「ロシアの侵攻でウクライナは焦土となり、がれきの街となった。これは資料館で見た広島の風景に似ていた。だが、広島はその後、再建された。私たちはロシアががれきだらけにした街が再建されることを求めている」と強調した。