神戸市は市内で麻疹(はしか)患者が確認されたと発表した。15日に市に報告があり、18日公表した感染症発生動向調査週報で明らかにした。はしかは非常に感染力が強く、東京都や茨城県でも相次いで感染者が報告されている。
市によると、神戸市の患者は6日に発症し、11日まで市内での行動歴がある。この患者と接触し、感染の可能性がある人にはすでに連絡した。疑われる症状が出た場合には医療機関に事前連絡をした上で、公共交通機関の利用を避けて受診するよう求めたという。
はしかは空気感染などで広がり、予防接種を受けておらず抗体を持たない人の発症率は非常に高い。10~12日間の潜伏期間後、高熱やせき、たんといった風邪のような症状が見られる。一度熱が下がった後、再び高熱が出て耳や首に発疹が現れ、顔や手足などに広がる。
これまでに、茨城県で感染が確認された男性が、4月21~23日に神戸市を訪れたことを確認。また、男性が乗車した東京行きの新幹線車内にいた東京都内の男女2人が感染している。