新型コロナ感染症の位置付けが5類に引き下げになったことから、オフィスなどで飛沫(ひまつ)防止対策として活躍したアクリル板のパーティションを取り外す動きが進んでいる。
プラスチック製品を開発・販売する緑川化成工業(東京都台東区)では、昨年9月からアクリル板を引き取るキャンペーンを開始していて、倉庫にはすでに約2・5トンが集まっている。
同社営業戦略室の中村剛課長補佐は「アクリル板を廃棄するのではなく再資源化することを望む人が多く、これだけ集まった」と話す。
これらのアクリル板は破砕、溶かされ再生アクリルシートに加工される。その後、公共交通機関の案内板のカバーや文房具などに生まれ変わるという。