先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が19~21日、広島市で開かれる。岸田文雄首相をはじめとするG7の首脳が国際情勢を巡って議論するが、ロシアの侵略を受けるウクライナや国際的に存在感を増すグローバルサウス(南半球を中心とした新興国・途上国)など、議論される側はどんな思いで会議を見つめているのか。ウクライナや新興国の視点からの議長国・日本への要望を3人の識者に聞いた。このうち、オランダ・ライデン大准教授のアラナ・オマリー氏の話は次の通り。
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G7広島サミットでは、日本や欧米がグローバルサウスとの関係を強化できるかが焦点の一つとなる。
G7は、かつて世界の国内総生産(GDP)の7割以上を占めたが、現在は50%を切った。G7の経済力は衰え、その勢いは、インドやブラジルなどのグローバルサウスに移っている。