今月18日、日本で開かれた先進7カ国(G7)外相会合は注目の共同声明を発表して閉幕した。
共同声明は中国に対して、威嚇や強制、脅迫、武力の行使を控えることを求める一方で、台湾問題に関しては「国際社会の安全と繁栄において台湾海峡の平和と安定が不可欠」との共通認識を示し、「力または威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する」との強い立場を表明したのである。
筆者はこの共同声明の内容を高く評価したい。中国の習近平政権が台湾侵攻への準備を着々と進め、「台湾有事」の危険性が高まってきている中で、日米を含めたG7諸国が一致団結して中国の台湾侵攻を許さない意志を明確に示した意義は決して小さくはない。同時に、マクロン仏大統領の中国訪問直後にこの共同声明が出されたことがなおさら重要なのである。