次期朝ドラ撮影中に重文の床を破損 NHK、10人でリハ中

破損した百済寺本堂の濡れ縁。床板約20枚が沈んだ(NHK提供)
破損した百済寺本堂の濡れ縁。床板約20枚が沈んだ(NHK提供)

NHK大阪放送局は26日、今年秋スタートのNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」の撮影中、国の重要文化財に指定されている滋賀県東近江市の百済寺(ひゃくさいじ)の本堂の床を破損したと発表した。

NHKなどによると、同寺の許可を得て25日午前から境内で撮影を実施。本堂の濡れ縁で、出演者10人がダンスの練習をするシーンのリハーサルを始めた直後、床板を支える木材が折れ、床板約20枚が最大30センチ沈んだ。出演者らにけがはなかったという。

破損した百済寺濡れ縁の床下。床板を支える木材が折れている(NHK提供)
破損した百済寺濡れ縁の床下。床板を支える木材が折れている(NHK提供)

文化庁によると、本堂は江戸時代前期の建物。NHKは「貴重な文化財を破損したことを深くおわびいたします。関係機関の指導に従い、修復などに適切に対応してまいります」とのコメントを出した。

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