「かっぱ寿司」前社長に懲役4年と罰金200万円求刑

田辺公己被告(岩崎叶汰撮影)
田辺公己被告(岩崎叶汰撮影)

回転ずしチェーン「はま寿司」の親会社に在職中、営業秘密を不正取得したなどとして不正競争防止法違反罪に問われた「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」前社長、田辺公己被告(47)の論告求刑公判が25日、東京地裁(平出喜一裁判官)で開かれ、検察側は懲役4年、罰金200万円を求刑した。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は5月31日。

検察側は論告で、被告が取得した情報は極めて価値が高く、情報の不正取得は「公正な競争に大きな影響を与えた」と指摘。カッパ社での自分の評価を上げるための犯行で、動機は「強い非難に値する」とした。

一方、弁護側は取得した情報は秘密情報ではなく、はま寿司側に損害は生じていないと主張。被告は最終意見陳述で「反省している」「再び外食産業で仕事をしたい」などと述べた。

営業秘密を不正取得 かっぱ寿司前社長、起訴内容認める

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