陸自ヘリ事故 宮古警備隊長の搭乗判明

陸上自衛隊宮古警備隊の伊与田雅一隊長(陸自ホームページから)
陸上自衛隊宮古警備隊の伊与田雅一隊長(陸自ホームページから)

陸上自衛隊のヘリコプター事故で、搭乗者10人のうち1人が宮古警備隊の伊与田雅一隊長だったと明らかになった。「信じられない」。伊与田隊長を知る沖縄県・宮古島の住民は沈痛な表情を浮かべた。

伊与田隊長は滝川駐屯地(北海道滝川市)司令などを経て、令和4年3月、警備隊長に着任した。宮古島駐屯地司令も兼ねており、ホームページには「いつ、いかなる任務にも即応し、『宮古の守護神』として強い部隊の錬成に日々精進する」と記していた。

「ユーモアがあり、一人一人を大切にしていた」。宮古地区自衛隊家族会の池村英三会長(67)が伊与田隊長の人柄を語った。酒を一緒に飲めば、ジョークを言って周りを笑わせた。1杯目はビールで、2杯目は必ず島酒。帰り際には「深酒しないでくださいね」と気遣ってくれた。

若い隊員を優しく指導する姿も印象に残る。「短期間で地域に溶け込んだのは人柄のたまもの。事故に巻き込まれたなんて今でも信じられない」と話した。

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