バイデン米大統領は20日、主要経済国フォーラム(MEF)の首脳級会合をオンラインで開催し、気候変動対策を議論した。2030年までに世界で販売される小型車の50%、中大型車の30%を走行中に二酸化炭素を排出しないゼロエミッション車にする目標を提示し、各国に賛同を求めた。
バイデン氏は「われわれは共に立ち上がり、大きな困難に立ち向かわなければならない」と述べ、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑えるパリ協定の目標達成に向け懸命に取り組むべきだと訴えた。
ゼロエミッション車の対象には電気自動車や燃料電池車のほか、モーターとエンジンを併用し、近距離は電気で走るプラグインハイブリッド車も含めた。賛同国は、11~12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)までに、自国の目標を策定することになる。(共同)