先進7カ国(G7)外相会合は16日、長野県軽井沢町のホテルで開幕した。議長の林芳正外相は同日夜、夕食を共にしながら協議するワーキングディナーを開催。中国や北朝鮮を含むインド太平洋地域情勢について意見を交わし、力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対していくことで一致した。
林氏は対中関係について「われわれの懸念を直接表明し、国際社会の責任ある一員として行動を求めつつ、グローバルな課題については協働し、建設的かつ安定的な関係を構築することの重要性」を強調、各国からも同様の認識が示された。台湾海峡の平和と安定の重要性も確認した。
林氏はまた、13日に固体燃料エンジン搭載型の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行ったと発表した北朝鮮について「深刻な懸念」を表明。G7として北朝鮮による度重なる弾道ミサイル発射を強く非難した。
G7外相会合は17日午前から本格的な討議を開始し、引き続きインド太平洋地域情勢やウクライナ情勢、核軍縮・不拡散などについて議論する。