中国住宅価格64都市で上昇、不動産活性化策で回復傾向

高層マンションの建設現場=1月、中国河南省鄭州市(共同)
高層マンションの建設現場=1月、中国河南省鄭州市(共同)

中国国家統計局が15日発表した3月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち64都市で前月と比べ上昇した。上昇の都市数は前月から9都市増えた。上昇都市数は2019年5月(67都市)以来の多さだった。

中国では、経済に与える影響が大きい不動産業界への金融支援強化などの取引活性化策により、住宅市場が回復しつつあるとみられる。

北京市や上海市、天津市、重慶市といった直轄市を含む多くの大都市で上昇。遼寧省大連市などの一部の都市では下落した。

中国は新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が終了し、習近平指導部は景気回復のために住宅などの内需拡大の重要性を強調している。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細