【ニューヨーク=平田雄介】米誌タイムは13日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。日本からは岸田文雄首相とゲーム開発者の宮崎英高氏が選ばれた。
同誌は岸田首相の選出理由について、防衛費の大幅な増額や、冷え込んでいた日韓関係の改善を挙げ、「ロシアや中国、北朝鮮の脅威に直面する中、日本外交に革命的な変化を起こした」と説明した。
また、岸田首相が3月にウクライナを訪問したことに関連し「広島への原爆投下で親族を失い、戦争の痛みを知っている」と指摘した。5月に開催する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、岸田首相は「『復活した日本』のトップを演出し、各国首脳を迎えるだろう」と述べた。
宮崎氏の選出理由については、同氏の「妥協のないゲームづくり」によって、ゲームをする人が「達成感」を得ることに貢献したと説明した。
宮崎氏が開発し、昨年2月に発売されたロールプレイングゲーム(RPG)、「ELDEN RING(エルデンリング)」は世界中で大ヒットしている。
このほか、3月にロシアで取材中に拘束された米紙ウォールストリート・ジャーナルのエバン・ゲルシュコビチ記者らも「100人」に選出された。