首相、大型連休中にアフリカ4カ国訪問へ

官邸に入る岸田文雄首相=11日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)
官邸に入る岸田文雄首相=11日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

政府は11日、岸田文雄首相が4月末からの大型連休にエジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークの4カ国を訪問すると発表した。5月に広島市で開催する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を控え、「グローバルサウス」(南半球を中心とする途上国)の一角であるアフリカ主要国と関係強化を図る。

今年のG7議長を務める首相は、グローバルサウスの国々との関係を重視してきた。ウクライナに侵攻したロシアや中国が働きかけを強めているためだ。

首相はアフリカ各国首脳との会談で、ロシアのウクライナ侵略や中国の海洋進出などを踏まえ、法の支配に基づく国際秩序の維持、強化を訴え、連携を確認したい考えだ。

松野博一官房長官は11日の記者会見で、首相の訪問について、「アフリカの主要国とウクライナ情勢や地域の平和と安定に向けた取り組みなどで連携を確認し、G7広島サミットに臨むことは重要な意義がある」と意義を強調した。

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