任期満了に伴う静岡市長選は9日投開票され、無所属新人で元静岡県副知事の難波喬司氏(66)=自民、立民、公明、国民推薦=が、無所属新人で元県議の山田誠氏(61)、共産新人で党県常任委員の鈴木千佳氏(52)の2人を破り、初当選を確実にした。川勝平太知事が静岡工区の着工に反対するリニア中央新幹線をめぐり、「推進」を表明している難波氏が勝利した。
現職の田辺信宏氏(61)が4選出馬を断念、新人3人の争いとなった選挙戦で、難波氏は、市議や地元経済界の有志、与野党を巻き込んだ盤石な支援体制を整え、選挙戦を優位に進めた。
山田氏はリニア「推進」を表明、JAの一部から支援を受け、地元の葵区を中心に支持固めを図ったものの、伸び悩んだ。リニア「反対」を表明した鈴木氏は、共産支持層以外への広がりを欠いた。