知りたい統一地方選

「零票確認」に挑む人、未明から待機も

第20回統一地方選がスタートした。人口減少や経済、教育など課題は多岐にわたるが、そもそもなぜ選挙は大切なのか。世代の離れたキャラクター「昭男」と「令美」の「今さら聞けない」疑問に答える。

選挙の際に投票所に一番乗りした有権者が、投票箱が空っぽであることを確認する作業「零票確認」。投票所ごとに有権者1人にしか権利が与えられず、近年の選挙では投票所前に未明から待機する人もいる。人呼んで「零票確認ガチ勢」。貴重な体験が共感を集め、こうしたフレーズが投開票日当日の交流サイト(SNS)でトレンド入りすることもある。

実はこの作業は公選法施行令に基づくもの。一番乗りした有権者は、投票管理者らとともに空の投票箱を確認する必要がある。

ただ空の投票箱を撮影していいかどうかなど、具体的な運用は各自治体の判断に委ねられている。例えば神戸市選挙管理委員会は撮影や写真のSNS投稿を認めている。

一部で注目を集める零票確認を巡り、投票率向上につなげようと工夫する自治体も出てきた。茨城県日立市は、零票確認をした有権者に記念品として「選挙管理委員会」と印字された鉛筆を贈呈する。千葉市選管は一番乗りした有権者に「深い理解を持ち、早朝一番に投票し、有権者の模範を示した」と書いた感謝状を授与している。




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