第20回統一地方選がスタートした。人口減少や経済、教育など課題は多岐にわたるが、そもそもなぜ選挙は大切なのか。世代の離れたキャラクター「昭男」と「令美」の「今さら聞けない」疑問に答える。
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選挙の投票日に仕事や旅行などの予定があり、投票が難しいという人は少なくないだろう。そうした有権者のために創設されたのが期日前投票だ。
選挙管理委員会から届いた入場券を所定の投票所に持参すれば、意中の候補者に一票を投じることができる。原則として受付で「宣誓書」を記入する以外は、通常の投票と流れは変わらない。
期日前投票は公示・告示翌日から投票日の前日まで可能だ。直接投票箱に票を投じるため、その後、死亡などで選挙権を失う場合でも、期日前に行った投票は有効となる。
平成15年の法改正で導入された期日前投票だが、近年の選挙では存在感が大きくなっている。例えば昨年の参院選では約1960万人が期日前投票で一票を投じた。その数は全有権者の2割弱に相当するという。新型コロナウイルスの感染防止のため、総務省が積極的な期日前投票の利用を呼びかけていたことも影響したとみられる。