台湾総統「中国は自制を」 米滞在終了、帰途へ

5日、米ロサンゼルス郊外で面会した台湾の蔡英文総統(左)とマッカーシー米下院議長(ゲッティ=共同)
5日、米ロサンゼルス郊外で面会した台湾の蔡英文総統(左)とマッカーシー米下院議長(ゲッティ=共同)

台湾の蔡英文総統は6日、マッカーシー米下院議長との5日の会談について「米国に立ち寄る機会を利用して友人たちと会うのはよくあることだ」と述べ、「中国が自制して過度な反応は控えるように望む」と語った。ロサンゼルスで随行記者団に語った。台湾メディアが伝えた。蔡氏は6日、滞在先のホテルを出発し、台湾に向かった。

ロサンゼルス郊外での5日の会談は、1979年の米台断交後、台湾総統と米国ナンバー3の下院議長が米国で初めて会ったケースとなり、米国の超党派の議員も同席した。蔡氏は「米国側と対面で話し合うことは、両岸(中台)関係のバランスや地域の安定にプラスとなる」と意義を強調した。

ロサンゼルスのホテル前では支持者約100人が「蔡英文がんばれ」とかけ声を上げて蔡氏を見送った。近くでは親中国派の約30人が「台湾は中国の不可分の領土だ」と反発した。(共同)

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