知りたい統一地方選

政治家は公約言いっぱなし?

第20回統一地方選がスタートした。人口減少や経済、教育など課題は多岐にわたるが、そもそもなぜ選挙は大切なのか。世代の離れたキャラクター「昭男」と「令美」の「今さら聞けない」疑問に答える。

選挙で政党または候補者が有権者に提示する「選挙公約」。目標や数値、達成期限や財源などが具体的に明記されるケースも多く、有権者が一票を投じる判断材料にもなる。だが当選後に実現しなくても罰則があるわけではなく、過去には「無責任」と批判を集めた政治家もいる。

有権者の受け止めはどうか。早稲田大学マニフェスト研究所などは3月、約1300人を対象とした地方選のマニフェストなどについての意識調査結果を公表。マニフェストを巡っては「書かれていることは検証されず言いっぱなしになっていると思う」とした人が71・4%に達したほか、「マニフェストは信用できない」とした人も48%に上った。地方議員へのイメージは想像以上に手厳しく、「何をしているか分からない」と答えた人は52・7%だった。

また選挙が終了すると、公約をホームページなどから削除する候補者も多く、72・7%が「マニフェストを選挙後も読めるようにしておくべきだ」と求めた。

同研究所の中村健事務局長は「候補者はマニフェストを作るだけでなく、選挙期間を通して伝える努力が大切だ。また有権者自身にも候補者ごとに政策を比較するなどの姿勢が求められる」と述べた。

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