北朝鮮、ウクライナを非難「核で惨事」韓国意識か

北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長(コリアメディア提供・共同)
北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長(コリアメディア提供・共同)

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は1日、朝鮮中央通信を通じてウクライナのゼレンスキー政権が核保有を目指していると非難する談話を出し「生存を脅かす核の惨事を自ら招いている」と主張した。

「核の傘」を含む米国の「拡大抑止」では国を守れないとも強調した。米国から拡大抑止の提供を受けながら核保有論が出ている韓国をけん制する狙いもありそうだ。北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻は米欧の対ロ圧力が原因だとしてロシアを擁護してきたが、ゼレンスキー政権を直接非難することは珍しい。ロシアに歩調を合わせて米欧と対決する姿勢をさらに強めた。

金与正氏は、ウクライナはロシアの「核の照準」の中にあり、核保有に執着すれば明確な核の目標になると指摘した。(共同)

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