米国の政治はなお前大統領のドナルド・トランプ氏を中心に揺れ動くという構図は今回の同氏の起訴によっても強烈に印象づけられた。そんな激動のワシントンでトランプ前政権の国家安全保障政策を徹底討論するというシンポジウムを傍聴した。
主催の「アメリカ第一政策研究所(AFPI)」はワシントンに本部を置き、常時、150人ほどのスタッフを抱える大規模なシンクタンクだが、メディアの光を浴びることは少ない。やはりトランプ嫌いの大手メディアの傾向のせいだろう。
事実、AFPI理事長のリンダ・マクマホン氏、所長のブルック・ロリンズ氏の両女性はトランプ政権の閣僚級高官だった。ただし、理事や顧問、主要研究員にはトランプ陣営を越える広範な共和党系人材を集めている。