芸人呼び掛けに親子連れ投票促進 埼玉県選管、啓発に頭ひねる

なかやまきんに君が投票を呼び掛けるポスター=1日午後、久喜市(中村智隆撮影)
なかやまきんに君が投票を呼び掛けるポスター=1日午後、久喜市(中村智隆撮影)

統一地方選の投票率向上に向け、埼玉県選挙管理委員会が啓発に力を入れている。人気お笑い芸人が投票を呼び掛けるポスターを制作したり、親子連れの投票を促す菓子を配ったり…。県内選挙の投票率が低い水準で推移する中、県民に少しでも投票所に足を運んでもらおうと腐心している。

「おいっ俺たちの投票! 行くのかい? 行かないのかい? どっちなんだいっ!? 行こうっ パワーッ!」

〝キレてる〟上腕二頭筋に真っ白な歯で力強く投票を呼び掛けるのは、お笑い芸人のなかやまきんに君。駅などに掲示された迫力満点のポスターに道行く人はついつい見入ってしまう。

県選管は若者を中心に幅広く人気を集めるきんに君を統一選の啓発イメージキャラクターに起用。動画なども制作し「健康的なイメージと持ちギャグによる選挙啓発の呼び掛けで見る人の興味を引き投票行動を促す」(担当者)考えだ。

若者向けの啓発では大学生ボランティアのツイッターも採用。県民には伝わる「さいたまあるある」や県内の投票所紹介の投稿で関心を高めることを狙う。

親子連れ投票の促進に向けては「親子で投票にいこう」と呼び掛ける包装の菓子を県のイベントなどで配布。総務省の調査では子供のころ親と投票に行った人は将来、投票に行く可能性が高いといい、県選管関係者は「子供の将来の投票行動につなげたい」と話す。

平成31年統一選の県議選の投票率は過去最低の35・52%。今回も各候補者の政策が比較的似通っており、論争が盛り上がらないと投票率は低水準にとどまる可能性がある。県選管は投票率アップには若者を中心とした啓発強化が欠かせないとみて頭をひねっている。(中村智隆)

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