露徴兵、例年より1割増 人員不足、長期戦準備か

ロシアのプーチン大統領は7月15日までに18~27歳の14万7000人を徴兵する大統領令に3月30日、署名した。米国のシンクタンク戦争研究所は、徴兵の人数が例年よりも約1割多いと指摘。米紙ニューヨーク・タイムズは、ロシアとウクライナ両軍が人員不足から兵士の採用を加速させているとし、長期戦への準備の兆候だと伝えた。

ロシア軍参謀本部は31日、徴兵された兵士はウクライナ侵攻に動員されないと強調した。志願兵が十分にいると主張し、兵士は全員国内の駐屯地に配置されるとした。兵役は1年。

戦争研究所は、プーチン氏が国民の反発を懸念し、徴兵対象の兵士をウクライナに投入する可能性は低いと分析。ニューヨーク・タイムズはロシア側の主力は予備役やベテラン軍人、民間軍事会社が投入した受刑者で、政権は兵士が兵役を終えた後も軍に残るよう期待していると指摘した。(共同)

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