昨季開幕戦の悪夢「よぎったわ」 阪神・岡田監督が初陣飾る

【阪神-DeNA】開幕戦に勝利し、先発で白星を挙げた青柳(17)をねぎらう阪神の岡田監督(中央右)=京セラ(松永渉平撮影)
【阪神-DeNA】開幕戦に勝利し、先発で白星を挙げた青柳(17)をねぎらう阪神の岡田監督(中央右)=京セラ(松永渉平撮影)

タテジマのユニホームを着て15年ぶりに指揮を執る阪神の岡田監督が、開幕戦を白星で飾った。「143分の1だけど、負けるよりもまず一つ貯金をつくった方がいい」と力強い口調で振り返った。

終盤までは理想的な展開だった。二回、オープン戦で調子が上がってこなかった主軸の大山と佐藤輝が連打で好機を広げると、無死満塁として梅野、小幡の連続適時打と近本の犠飛で3点を先制。四回は1死一、三塁から青柳のスクイズ、五回には大山の犠飛で加点してリードを広げた。「打ってほしい2人に、早いうちにヒットが出たので楽になった。下位(打線)の方が点が取れそうなくらい打ってるな」とうなずいた。

先発の青柳は六回途中2安打1失点。指揮官は「後ろの投手を楽な場面で投げさせたい」と早めの継投策に出たが、八回に4番手で登板したK・ケラーが2点を失う。ヤクルトに7点差をひっくり返された昨季開幕戦を引き合いに「(K・ケラーが救援に失敗した)昨年のシーンがよぎったわ」。九回も湯浅が3四球で満塁のピンチを招く。それでも、新守護神はどうにか無失点で切り抜けてプロ初セーブを挙げた。

開幕前夜について「あんまり眠れんかったわ」と苦笑していた指揮官。試合後は疲労の色を見せることなく、きっぱりと言い切った。「明日も開幕戦のようになる」。18年ぶりのリーグ制覇を目指す岡田阪神が、まずは好スタートを切った。(嶋田知加子)

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