東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、福島県富岡町の特定復興再生拠点区域(復興拠点、約3・9平方キロ)は1日、避難指示が解除された。
富岡町の復興拠点は、JR常磐線と国道6号に挟まれ、桜の名所で知られる夜の森地区など。満開の桜の花びらが舞い散る中、山本育男町長は「一つ一つの課題に向き合いながら復興を進め、ようやく桜を安心して楽しんでもらえるまでになった。町にとって大きな一歩だ」とあいさつした。
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朝日に照らされる福島県富岡町夜の森地区の桜並木=1日午前5時58分
2017年4月に町の88%が避難解除されており、居住可能な地域は93%に拡大。復興拠点の避難解除は今年3月31日の浪江町に次ぎ5例目となった。
3月1日時点で1143世帯2580人が住民登録し、昨年4月開始の準備宿泊に申し込んだのは27世帯56人にとどまった。町は5年後の居住人口約1600人を目指す。