陸自の富士総合火力演習、令和5年度以降一般公開せず ネット配信に移行

陸上自衛隊富士総合火力演習で目標へ120mm迫撃砲を撃つ自衛官=2022年5月28日、静岡県御殿場市の東富士演習場(春名中撮影)
陸上自衛隊富士総合火力演習で目標へ120mm迫撃砲を撃つ自衛官=2022年5月28日、静岡県御殿場市の東富士演習場(春名中撮影)

陸上自衛隊は31日、静岡県の東富士演習場で例年開催し、戦車や火砲、航空機などの実弾射撃を披露する「富士総合火力演習」について、令和5年度以降は一般公開しないと発表した。「厳しい安全保障環境を踏まえた防衛力強化」に向け、会場運営に当たってきた部隊が本来の任務である教育訓練に集中するためとしている。5年度は5月27日に実施し、インターネットでライブ配信する。

演習は「総火演」の略称で知られ、実弾射撃としては国内最大規模。新型コロナウイルス禍前の元年までは8月末に、抽選を経て2万人以上の観客があった。

2年以降は東京五輪・パラリンピックや夏場の災害派遣への対応などを理由として5月に前倒しとなり、感染防止のため一般公開はなくなっていた。

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