浴場の湯の取り換えを怠り、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出された福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉 大丸別荘」は31日までに、再発防止に向けた是正計画をホームページで公表した。湯の交換を毎日行うほか、起きた不祥事の全容を調べる第三者委員会を設置するとした。公表は30日付。
計画では、外部機関による泉質検査を月2回実施し、検査結果や浴槽の残留塩素濃度などをホームページで公開するとした。弁護士が対応する内部通報制度を整え、社員が利用できるようにもする。4月1日から実施する。
大丸別荘をめぐっては、週1回必要な湯の交換を年2回しか行わず、塩素注入も怠っていたことが発覚した。
県は3月8日、保健所の調査に虚偽報告したとして、公衆浴場法違反の疑いで旅館の運営会社を刑事告発。県警は同10日、旅館を家宅捜索した。