体調悪化入所者受診させず、6日後死亡 岡山の老人施設

岡山県津山市の特別養護老人ホーム「愛和荘」で、体調が悪化した入所者を医師に受診させない不適切な対応があったとして、同市が虐待と判断したことが31日、分かった。市から報告を受けた県が今後、指導や処分を検討する。

愛和荘によると、一昨年7月に入所者の女性=当時(101)=がベッドから落ち、当初は医師の診察を受けさせた。だがその後に呼吸困難などの症状が出て体調が悪化した際、医師に再受診させなかった。女性は転落の6日後に死亡した。

愛和荘は一連の対応について「嘱託医師の指示のもと、施設の看護師による酸素投与や採血の検査などをした。虐待に当たるような介護の放棄などはしていない」と主張している。

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