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バフムト包囲「危機なし」 露軍減速とウクライナ

ウクライナ東部ドネツク州バフムト付近のウクライナ兵=29日(ゲッティ=共同)
ウクライナ東部ドネツク州バフムト付近のウクライナ兵=29日(ゲッティ=共同)

ロシアが侵攻したウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトの状況について、ウクライナ軍の部隊司令官は、ロシア軍の進軍ペースが明らかに減速しており、差し迫った包囲の危機はなくなったとの認識を示した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が30日報じた。

部隊司令官は「以前は40人以上で同時に攻撃を仕掛けてくることもあったが、徐々に減っていった」と指摘。ウクライナ軍が勢いを維持できれば、2月のバフムトでの攻防がウクライナにとって防衛のターニングポイントになり、ロシア軍を後退させるための準備を整えられると強調した。

一方、英国防省は30日、ロシア軍が人員不足を補うために40万人を追加で採用しようとしていると分析。国民の反発を抑えるため志願兵の募集に見せかけようとしているが、実際には地方に目標人数が割り当てられ、当局が達成するために強制的に採用する可能性があると指摘した。(共同)

ウクライナ東部ドネツク州バフムトから近郊チャソフヤールに避難した市民=29日(ゲッティ=共同)
ウクライナ東部ドネツク州バフムトから近郊チャソフヤールに避難した市民=29日(ゲッティ=共同)


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