八重洲ブック本店営業終了 「日本一のマンモス書店」姿消す

最後の営業を終了し、扉が閉められた八重洲ブックセンター本店=31日夜、東京都中央区
最後の営業を終了し、扉が閉められた八重洲ブックセンター本店=31日夜、東京都中央区

開店当時は「日本一のマンモス書店」とも称された大型書店の先駆け、八重洲ブックセンター本店(東京)が31日、現店舗での約44年間の営業を終えた。付近一帯の再開発に伴うもので、令和10年度に完成予定の複合高層ビルへ再出店する予定。

最後の営業日、店内は多くの客でごった返した。午後8時の閉店時間になっても会計待ちの客が店外まであふれ、一時約150人が店を囲むように列を作った。

閉店後、正面入り口前で開かれたセレモニーでは、同店で頻繁にサイン会を開くなどしてきた作家の北方謙三さん(75)が「本当に悲しいが、今後どんな店舗ができるか楽しみ」とあいさつ。八重洲ブックセンターの山崎厚男社長は「(本店の)役割、使命はこれからも変わることがないと確信している。必ず帰ってきます」と誓った。

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