統一地方選の前半戦となる千葉県議選(定数95)と千葉市議選(同50)が31日、告示された。区割り変更で選挙区が1減の41、定数が1増の95となった県議選には前回より7人多い137人が立候補。このうち、15選挙区の計25人が無投票当選を決めた。いずれの選挙も4月9日に投票が行われ、即日開票される。
県議選は無投票の15選挙区を除く26選挙区に112人が立候補し、残る70議席を争う。物価高騰や少子化、地域経済の活性化などが主な争点で、9日間の舌戦が展開される。
最大勢力の自民党が公認・推薦候補を含め、48議席以上の過半数を獲得できるかが焦点。立憲民主党や共産党、国民民主党などが巻き返しを図る。日本維新の会は、国政での勢力伸長も視野に、県議会での議席獲得を目指す。
無投票当選者を含めた候補者の内訳は、現職78人▽元職7人▽新人52人。党派別では自民52人▽立民21人▽維新5人▽公明8人▽共産6人▽国民2人▽市民ネットワーク千葉県1人▽諸派2人▽無所属40人-となっている。性別は男性115人、女性22人。女性候補は過去最多となった。
県内の選挙区で最も候補者数が多かったのは船橋市選挙区(定数7)の計11人。各候補者は立候補を届け出ると街頭での選挙戦に繰り出し、自身への支持を呼び掛けた。
現職の1人は午前11時から、市内の選挙事務所前で第一声。集まった支援者らに向け、「大勢に集まっていただき、9日間戦う勇気をもらった。県議会で実現したかったことを訴え、伝え続けたい」などと強調し、応援に駆け付けた元国会議員らと気勢を上げた。
別の現職は、午後にJR津田沼駅前で街頭演説を実施。国会議員や地元議員らの応援演説に続いてマイクを握り、「日本の幸福度が低いのは、高齢者の社会進出が進んでいないからだ。高齢者も生きがいを持って社会参加できる仕組みを作りたい」などと訴えた。
他の候補も駅頭での演説や商店街での練り歩きなどを行い、有権者に向けて政策を訴えた。