太平洋に面する米西部カリフォルニア州サンディエゴに集まった米英豪の3首脳は、米原子力潜水艦のオーストラリア供与や次世代攻撃型原潜「AUKUS(オーカス)」の建造計画を打ち出し、インド太平洋地域で軍事的覇権を拡大する中国に対抗していく姿勢を鮮明にした。ただ、米国は潜水艦の生産能力が不足している状況で、原潜を導入するオーストラリアは巨額の費用問題を抱えるなど課題が山積している。
演出を意識
バイデン米大統領は3月13日、米英豪の安全保障枠組み「オーカス」の首脳会合を終え、米海軍基地で共同記者会見を行った。会見した3首脳の後方に潜水艦を停泊させるなど、演出にも余念がなかった。